お笑い

M-1 2009 順位予想

■M-12009 決勝戦順位予想

決勝進出者発表のときに磁石が落ちた事がショックすぎて暴言をはいてしまいましたが、僕はお笑い芸人さんが大好きです。笑いに人生をかけるというのは本当に羨ましくすばらしいことです。

だからもう一回公平に予想してみます。(といってもやっぱり好き嫌いは入ってしまってると思いますが)。

■ネタ順の良し悪し

どうやらネタ順も決まっているみたいなのでまずはネタ順をどうぞ。

1. ナイツ(マセキ芸能社)
2. 南海キャンディーズ(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)
3. 東京ダイナマイト(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)
4. ハリセンボン(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)
5. 笑い飯(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)
6. ハライチ(ワタナベエンターテインメント)
7. モンスターエンジン(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)
8. パンクブーブー(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)
9. 敗者復活戦勝者

手数勝負の面白さを提示-1、ナイツ 

昨年のM-1は上位3組が圧倒的な大会でした。その中から、優勝者のノンスタイルが落ちて、最もインパクトがあったオードリーは不参加、そしてナイツだけが参加しています。

そんなナイツが最初にネタをやる、というのは中々面白い展開です。
一昨年のサンドウィッチマンから昨年の最終決戦まで、勝負の分かれ目は「いかに大量に笑いを積むか」でした。そんなマシンガンで打ち込む勝負の間にどれだけの大砲を合間に入れていけるかが順位の決め手であり、昨年笑いの質で勝負した組は事実上勝負の土俵にすらあがれていなかったくらいだったと思います。上位の3組は大砲の量が圧倒的でした。

昨年の最終決戦の3組のマシンガンは、もう4分間で打ち込める限界まで行っていたと思います。手数の出し合いで勝負しても昨年を越えることはできません。だから、今年は量の勝負から徐々に質の勝負に転換する節目の年になると思います。

そんな中で一番最初にマシンガンの代表としてナイツがネタをするというのは「量の勝負というのはこれくらい面白いよ」という提示なのです。昨年の流れを受けつつ、その面白さを再認識させて、そして今年のM-1における全ての基準となります。トップバッターは毎年不利と言われますがナイツに限っては昨年の流れを思い起こさせることが出来るここがベストといえそうです。

質の笑い-2、南海キャンディーズ・3、東京ダイナマイト、4、ハリセンボン

そのあと、2、南海キャンディーズから4、ハリセンボンまで質で勝負するコンビが続きます。
ナイツが提示した「量の面白さ」を「質の面白さ」が超えられるかが2~4番のコンビのテーマといえます。

打てない大砲-5、笑い飯

その次の5、笑い飯は大喜利のように一つのテーマに対して二人がボケ合うことによって「大砲を何発も打ち込む」という質と量を兼ね備えたスタイルではありますが、こうして8年も出場しながら優勝できていないのは大砲が少なかったり、不発になったり、大砲を発射できるタイミングが偏りすぎてしまうせいです。彼らが大砲を持っていることは皆わかっているので毎年優勝候補に挙がりますが、やはり今年も何かがぬけてしまうのではないでしょうか。とはいえ、場がほどほどに暖まった上に質と量の提示が終わった段階のこの順番は中々よい順番だと思います。

手数勝負のもう一つの形-ハライチ

次に昨年までの「量の勝負」の新たな形の提示として6、ハライチが来ます。ナイツが提示した「量の面白さ」に「質の面白さ」が勝つか負けるかにもよりますが、「質」のコンビが続いた後のこの順番というのはかなり良い順番といえます。「やっぱり量の面白さが上だ」となるか「質に及ばない」もしくは「ナイツに及ばない」となるかが、注目したいところです。

直球勝負-7、モンスターエンジン・8、パンクブーブー

このあと7、モンスターエンジン、8、パンクブーブーと直球型が続きます。
ここまでのメンバーが質であれ量であれ、駄洒落を背骨としていたり、各人のキャラに頼ったり、言葉のまわし方で笑いを取ったりと変化球型であることにくらべて、彼らはの直球型といえます。
量の勝負であるナイツはカーブ、スライダー、シュートなど多彩な変化球を使うタイプだとすれば質のコンビたちというのは、尋常じゃなく落ちるフォークやナックルなどを磨いたメンバーです。そういったメンバーが続いた後でストレートの球威で押す2組が続くのです。

まず7、モンスターエンジンですが、残念なことに彼らはパンクブーブーのかませ犬になりそうです。
昨年のM-1、今年のC-1と連続で決勝に上がってる彼らですが、ネタ全体を通しての流れがよくありません。というのも大砲が出るタイミングが滅茶苦茶で、突然面白いことを行ったり、その直後につまらないことを言ったりとイマイチ安定していないのです。これは、たぶんまだ彼らが「何が面白いのか」と「自分たちの武器は何なのか」を見定められていないからです。彼らには2年後、3年後期待です。

こうして変化球による量と質の提示がされ、やや早めくらいの直球を投げたモンエンが綺麗に弾かれたあとで剛速球を投げる8、パンクブーブーの登場です。今年ネタ順で最も恵まれたのはこのコンビでしょう。変化球を楽しんだ観客たちは間違いなく気持ちのいい剛速球に胸を躍らせるはずです。

というわけで、ネタ順に恵まれたのは8、パンクブーブー1、ナイツ5、笑い飯6、ハライチといったところでしょうか。

ちなみに、敗者復活組みは剛速球タイプがくれば最終決戦に進むチャンスがありそうです。
質のコンビではパンクブーブーの剛速球の後では霞んでしますのです。8組終了時点でパンブーがトップだと思いますが、そこまでの7組の勝負をパンブーがぶった切った流れのまま剛速球型がくればパンブーとの比較になり、自然とスコアは高くなるでしょう。

■順位予想

1. ナイツ
トップバッターと言うのは毎年基準のスコアがつけられます。
だから、彼らが何点か、という事にたいした意味はないのですが、おそらく昨年と同じかそれ以上の水準のネタをして大体90点台前半のスコアがつくと思います。ここからは「ナイツより上か下か」が基準になります。

2. 南海キャンディーズ
僕は山ちゃんが好きなので最終決戦に行ってほしかったのですが、残念ながら順番が悪すぎます。
ナイツのスピードと比べてあまりに遅く、強めの大砲を何発か打ち込むだけでは絶え間なく笑いを生むナイツと比べて会場の雰囲気で見劣りしてしまい「ナイツより下」と判断されてしまいそうです。

3. 東京ダイナマイト
ここ最近の彼らの漫才は見ていないので未知数ですが、彼らは漫才なのに刀を持って登場(「刀もってきぞー」って言うだけのために!)するようなコンビで、たぶん優勝のために自分たちのスタイルを捨てるタイプではないので、印象には残るけど笑いは積んでこなそうです。もう一つはツッコミが弱い、という問題があります。これは実力的にとかフレーズとかではなく、ボケに対して突き放す形で引いて突っ込むので、ザワザワとした笑いはうまれますがドカーンと笑いは取れないのです。

南海よりは高速だけど、威力は低いということで、南海よりちょっと低い点数くらいでしょうか。
正直一番未知数で、予想が外れるとしたらここだと思います。

4. ハリセンボン
このコンビは面白いことは間違いないですが、漫才の骨組みが彼女ら自身のキャラをいじるとこにあると言う点と、しかもバラエティでもそれと全く同じキャラで笑いを取っていて真新しさがないというのが致命的です。漫才のテンポも悪く、高スコアは望めそうもありません。東京ダイナイマイトより下ではないでしょうか。面白いけどそもそもM-1向きではありません。

5. 笑い飯
上に書いたように質のメンバーがナイツに敗れ去った後にスピード感のあるネタを見せられればチャンスはありそうです。しかも穿った見方で申し訳ないのですが、毎年彼らのスコアは甘い気がします。それは「いや、最終決戦ではもっとすごい核兵器のようなものを出すんじゃないか」という期待をさせる雰囲気を彼らが持っているからです。スコアは南海より高くナイツよりやや低いくらいでしょう。

6. ハライチ
前に書いたように僕は大嫌い(理由はコチラ→M-1予想②ハライチ)なのですが、彼らのスコアが最も難しいです。まず、質のコンビが続いた後にスピード勝負ができる点で優位です。特にこの時点でナイツがトップであれば今年も「量」の勝利ということで、その期待に応える彼らはスコアが高くつくはずです。

彼らのネタはほとんど掛け合いがなくフリとボケの連発という点ではナイツと同じです。しかも形として新しいと言う点ではナイツより評価されるでしょう。問題はナイツがボケの連続の間にさまざまな変化(スマップネタでは「木村庄之助」というべきところを一回「木村拓也・・・いや、庄之助」とあえて言い換えるところなど)やネタを壊すところ(最終的に駄洒落ですらない下ネタになる)、天丼、スカシ、ツッコミフレーズ、あるあるネタなど、駄洒落と言う骨組みに他さまざまな技術を乗せるのに対して、ハライチにはそれがあまりないと言う点です。ただし、これは昨年までの事で、今年何回か見たテレビ番組で見たところノリボケが天丼をしていたので、決勝に来ているということは他にも何かしらの工夫が入ったのかもしれません。(個人的には坊主の方がフリ返して、おかっぱの方がそれに対してスカしてフリ返すとかやってほしいです。)

というわけで、彼らはナイツと同点かそれ以上になると思います。
ただし、フリ側のオカッパ頭が誘い笑いをしたり、それに類する素人的な態度で臨んだらたぶん最下位争いの点数になります。

7. モンスターエンジン
彼らについては上にも書いたように、まだ未成熟なのでここは最下位争いでしょうがありません。神々の遊びは大好きです。(←フォローのつもり)

いろんな方の予想記事を読んでいると、モンエンを優勝と予想している方が結構います。この1年で大成長したんでしょうか。それはそれで楽しみです。小さなことかもしれませんが、関東出身の僕はモンエンのような関西弁は聞き取りづらいです(もちろん関西人の友達もいます)。ああいうコテコテ(と言っていいのかわかりませんが。)の関西弁では関東の人は結構聞くのに苦労してしまって笑いどころを逃してしまう気がします。今年モンエンは準決勝関西会場で相当ウケたようですが、本番の客は関東人なのでそこにギャップが生まれるかもしれません。

8. パンクブーブー
この時点でハライチかナイツが首位であり、ナイツの安定感を考えれば最終決戦もナイツが勝つとなりそうです。
しかし、M-1という物語上昨年と全く同じものが優勝すると言うのは考えにくいです。
変化球投手の技術に酔い、直球だけど物足りないモンエンの後に、「マイクを挟んで丸腰の男二人が与太話をしてるだけなのに面白い」というまさに正統派が来れば高得点は間違いありません。

9. 敗者復活戦勝者
この枠はどのコンビがあがるかでも随分変わるのですが、が上がってくると信じて予想します。
磁石の二人は、本当に「漫才という演技」がうまいです。セリフに淀みがなくボケる時のイントネーションやテンション、それに対するツッコミの勢いと熱量が見事なバランスです。
パンブーとの優劣はつけ難いですが、ボケの質も高くスコアとしてもパンブーと同等になるはずです。
ちなみに磁石以外であっても、敗者復活は毎年ちゃんと面白いコンビが出てくるので上位には行くでしょう。

というわけで決勝戦の順位予想は以下のとおりです。

1位 磁石
2位 パンクブーブー
3位 ハライチ
4位 ナイツ
5位 笑い飯
6位 南海キャンディーズ
7位 東京ダイナマイト
8位 ハリセンボン
9位 モンスターエンジン

(やっぱり磁石贔屓になってしまった。。)

3位から5位は入れ替わってもおかしくありません。
敗者復活が磁石でなかった場合は3~5位と敗者復活の4組で最終決戦進出の2枠を争うことになるでしょう。あとハライチが余計なことをした場合はハライチが最下位で、他は一つずつ繰り上がります。
パンブーが大失敗しない限りはこの順意予想は自信ありです。 (これで大はずれだったらお笑い関連の記事書けなくなっちゃうなぁw)

さて、あとは当日を待つのみ。当日は敗者復活も放映するそうなので、テレビ見ながらどんどん感想を書いていこうと思います。

僕は審査員の特徴を予想にいれてないとこに穴があるかもしれません。例えば松本は基本的に点数が低くふり幅も小さい=評価の重みが低い、だったり中田カウスは気に入ったコンビに点数をあげすぎるなどなど。でもこればっかりは予想できないかな。そういえば審査員には大阪の大御所が2,3人毎回入るし紳介も松本も関西人であることを考えると関東人が感じるモンエンの「聞き取り辛さ」は無くなってしまうのかな。というか聞き取りづらいと思ってるのがおれだけなのかな?

アーー!ともかく楽しみだ!

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M-1 2009 決勝進出者決定

M-1の決勝進出者が決まったようです。

http://m-1gp.laff.jp/blog/2009/12/post-3da6.html

ナイツ(マセキ芸能社)
南海キャンディーズ(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)
東京ダイナマイト(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)
ハリセンボン(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)
笑い飯(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)
ハライチ(ワタナベエンターテインメント)
モンスターエンジン(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)
パンクブーブー(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)

ありえない。このメンバーでなんで磁石がいないの。。

絶対に優勝しないメンバーを上げてなんで磁石を落とすの。

ハリセンボンは笑いの量が足りないから絶対に優勝しない。

モンスターエンジンはまず関西弁を関東用にカスタマイズするとこから始めろや。好きだけど、漫才別に面白くないし。絶対いらないじゃん。

笑い飯とかほんっと問題外。何年間クソつまらんネタするんだよ。

このメンバーなら磁石が敗者復活からあがってきたら絶対優勝するわ。少なくとも客の笑いは絶対に一番取る。

敗者復活にノンスタイル、キングコングとか吉本が売りたがりそうなコマが残ってるけど、キンコンは会場の笑いが取れないから上がってこないし、ノンスタは上げるなら順当に上げてるはず。磁石、まじであるかも。。

磁石があがってくる前提で順位予想。

1位 磁石

2位 バンクブーブー ツッコミのハタキ方が秀逸だわw2位と3位は逆転するかも

3位 南海 山ちゃんはいまのとこおれの中でツッコミ一位。言葉選びが天才過ぎる。

4位 ナイツ

5位 ハライチ

あとは知らん。

ナイツがどの程度評価されるかがポイントだけど、高速で笑いを詰め込むのは去年で山場を迎えたはず。今年ナイツを優勝させてしまったらM-1自体に発展性がなくなっちゃうしね。

ハライチが上がりそうな気もするけど大嫌いだからはずす。

あーーー!!!っていうかもう!!!!!!なんで磁石いないんだよ。。面白い人がなんで順当に評価されないんだよ!!!!

書いてみて思ったんだけどここ数年では一番いいメンツそろってるかも。モンエンじゃなくて磁石だったら最高にワクワクできたのになぁ。

とりあえずネタ順決まったらちゃんともう一回予想しよっと。

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笑いの分析⑮~すべらない話の分析~

■「すべらない話」は一般人でも使えるのか


「すべらない話」を見て、その技術を盗むことですべらない話を出来るようになるか、というと答えはye・・n・・・うん?って感じで、盗めるところもあれば盗めないところもあります。
そもそも「すべらない話」は「すべらなーいはなしをするだけという、シンプルな番組~」とは言ってますが、やはり普通のお笑い番組のように笑いを生むためのいろんな仕掛けを用意しています。
だからその部分を除いた話芸の部分だけからなら一般人が盗める技術は多くあるはずです。

■「すべらない話」という番組の仕掛け
「すべらない話」のwikipediaのページを見るとこんな記述があります。

松本が語ったところによると番組の内容がただ面白い話を披露するという非常にシンプルなもので、余計な演出(出演者の発言をテロップに表示する演出や、つっこみテロップ)などは一切ない[1]。そのため出演する芸人はスベってはいけないし、かんでもいけないというプレッシャーから極度に緊張しており、収録現場は異様な空気に包まれるという。放送されていない場面では、出演芸人がかなりむせているらしい。また司会者である松本の口癖は「いや?滑らんな?」で、場を仕切り直す際にも使用する。

一見、真っ当な説明のように思えますが、ことお笑いに関して言えば記述してあるこれらの内容こそシンプルにして十分な「演出」となっています。
"松本が語ったところによると"とは書いてありますが、当然松本は「面白い話」を、ひとつのコンテンツとして価値のあるもになるようにいくつかの仕掛けをしているのです。
そんな笑いを生むための仕掛けが以下の3点です。

①「すべらない話」という番組名称
②ホスト・松本人志
③サイコロ

①「すべらない話」という番組名称-Ⅰ禁止の効果


本来、この番組の内容を最もストレートに言い表すならば上の松本の言葉にもあるとおり「面白い話」になるはずです。
それを敢えて否定系の言葉に変えていることには大きな意味があります。

実は、ダウンタウンのある番組の有名な企画でもこれと全く同じ構造がとられています。
そう、「笑ってはいけない」シリーズです。

「笑ってはいけない」シリーズでは様々な仕掛けに対して笑ってしまったら罰ゲームという事になっていて、「面白い事が起きているのに笑ってはいけない」ようになっています。笑いが発生するための重要な要素として「禁止されていることをやってしまう」というフレームがあることは以前記事で書きました。(関連記事:笑いの研究1~緊張と緩和、ときどき常識~
だから、「笑ってはいけない」という禁止事項を用意することで、それを破ることによる笑いを生むことが出来るです。実際、あの企画を見ている方は、スタッフが用意した「笑ってしまう」仕掛けでもなく、タレントが尻を叩かれているシーンでもなく、彼らが「笑ってしまっている」事にこそ笑っているはずです。

もともと、この構造はテレビではよく使われていて、例えば「牛乳を口に含んで」といった企画も同じ構造です。
同じように「すべらない話」においても禁止事項が用意されています。それは「すべってはいけない」という禁止事項です。
もちろん、「面白い話」という名前でも「芸人がすべってはいけない」という禁止事項が成り立ちますが、タイトルに「すべらない」という単語を入れてしまうことでより、際立つのです。その結果wikipediaにあるような

そのため出演する芸人はスベってはいけないし、かんでもいけないというプレッシャーから極度に緊張しており、収録現場は異様な空気に包まれるという。

という状況が成り立つのです。この、芸人の緊張している様子というのも「すべってはいけない」のだということ示す演出の一環になっているんです。つまり「すべってはいけない」ということ、「演出もしてくれないこんな場ではすべる可能性がある」ということをアピールすればするほど笑いが生まれるという、お笑い独特の構造になっているのです。

①「すべらない話」という番組名称-Ⅱハードル


こっちは随分と軽めな仕掛けではありますが、この番組名称にはは「ハードル」を上げすぎない、という効用もあります。「面白い話」と直接的な表現をしてしまうと、どうしても「面白い」という言葉が際立ってしまって笑いを生みにくくなります。(関連記事:笑いの分析6~話がつまらない人の特徴~
それを婉曲表現でうまく避けてもいます。

②ホスト・松本人志‐Ⅰ最も笑う人としての役割

この番組のホストを松本が行っている事にも大きな意味があります。ひとつは松本が笑うこと、もうひとつは裏回しです。

ある集団が会話をしているときに、「その人が笑っているかどうか」が場の空気を大きく左右する存在というのがいます。会社の飲み会であれば、最も役職が高い人。友達同士であれば、いつも笑いの中心にいる人。ある程度グループの中で権力がある人の"機嫌"が場の空気を左右することは感覚的に理解できることだと思います。
だから、芸人という集団において松本が笑うことによって場の空気が和むことは間違いありません。ましてや松本は色んな角度から笑いを見つけて面白がることが出来る人です。(関連記事:笑いの分析⑩~松本人志の面白さⅠ~
MVSを取った木村祐一さんの「車屋のキクチ」のような独特な面白味がある話も松本が笑うということによって、面白さがより万人に伝わりやすくなるのです。

②ホスト・松本人志‐Ⅱ裏回しとしての役割

「すべらない話」では基本的に話をする本人だけが話しますが、多くの場合松本がすべらないための手助けをしています。松本の相槌によって笑いが生まれやすくなっているのです。

例えば、有田や河本など、オチのために敢えて聞き手の意識を逆の方に向かせる手法を使う話者(関連記事:笑いの分析⑦~前フリとオチ~)の時には、そのフリに対して「なるほど」とか「そうやなぁ」などといってその手伝いをします。
宮川がアブノーマルな話(「姉の胸」など)を聞くときには「はぁ?!」「何の話やねん」等と言って、宮川のアブノーマルさが引き立つようなリアクションをして話を回しています。
こういうリアクションはテレビではよく使われる手法ですが(関連記事:笑いの分析⑧~島田伸助~)ある程度オチの傾向などをわかっていないと出来ることではありません。
何種類もある話達それぞれに適切な対応が出来るのはやはり松本だけなのです。

③サイコロ
サイコロは「すべらない話」における唯一の小道具で、プレイヤーの名前が書いてあるサイコロを振って話者を決めます。
例えば、このルールがなければ、「松本から順番に時計回りで面白い話をする」という事になります。そうなってしまうと、実は多くの笑える要素が失われてしまうのです。
最も重要なことはサイコロの目を振る時の「自分にあたらないでほしい」という緊張と当たってしまった時の「話さなくちゃいけないのか」という落胆、それぞれのリアクションがなくなってしまうことです。


①の項目で述べましたが、笑いを生みだすためにこの番組では「すべってはいけない」という空気をアピールすることがとても重要です。
サイコロによって話者を決めるというのは、場合によっては「話さなくてよい」可能性がある事で「すべらないですむ」状況を生み、一方で(サイコロが当たったら)「話さなくてはいけない」ことによって「すべるかもしれない」状況が突然かつ偶然によってもたらされるという効果を生みます。
これが話者の緊張をさらに強めるとともに、当たってしまった後のリアクション(落胆したり、カンペを取りだして読んだり)によって笑いをとって話に入りやすくなる、という効果を生むのです。

「すべらない話」の話芸

すべらない話の中で恐らく最もシンプルだった話は河本さんの「姉がレズ」だと思います。この話を題材に話の技術について説明したいと思います。

と、書こうと思ったのですがここまでだけでも「一本の記事」として十分な質量持ってるよね?!っていうかこの記事さえも3個くらいに分割してもいいくらいだよね?クララがたったー
と言うわけで話芸の部分は次回。

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M-12009予想②ハライチ

僕はこの人たちがどの層にうけてて人気になってきてるのかがわからないのですが、最近テレビでよく見かけます。
「~~なやつ」というフリに対して坊主頭が連続で答えていく、というスタイルです。
http://www.youtube.com/watch?v=2D_9QeWm9fs

「4分間でどれだけ笑いを詰め込むか」が勝負になっている最近のM-1ではフリを出来るだけ短くして立て続けにボケて笑いを詰め込むのかが重要になってきています。
従来の漫才をそういう風に改良したのがノンスタイルだし、フリがいらないダジャレを使うことでボケを増やしたのがナイツです。
だからハライチのこのスタイルというのはそれらのさらに上を行くM-1向きな手法だと思います。

僕は彼らを初めて見たとき、素直にすごいと思ったのと同時に嫌悪感を覚えました。
漫才を見ていただければわかるのですが、フリを行う側のキノコ頭が終始誘い笑いをしています。
それがあまりにもしつこくてこっちは置いてきぼりなのです。

あれはなんなんだろう。
彼らのファンだけが来るようなライブであれば誘い笑いにのせられるような人ばかりでしょうが、M-1の審査員は別に彼らのことなんか好きではありません。
大体、誘い笑いをしなくてはいけないのはボケが弱いからに他ならないのです。
ざっくり彼らのことを検索してみたところ、フリに対する対応をアドリブでやることが結構あるらしくそれが面白くて思わず笑ってしまっている、という説明をいくつか見つけました。

それが真実なのかはかなり怪しいと事ですが、ともあれこういう話がネットで流れているということは誘い笑いをしている彼には「アドリブで笑っちゃってる」という言い訳が用意されているんですね。
そこまで計算して「笑っちゃってる事にしてるけど本当は全部台本」だとしたらまだましですが、本当にアドリブであんなに何回も笑ってるなら決勝には来ないで欲しいものです。
審査員席に座ってる人らが若手の誘い笑いなんかにのるはずもなく、むさい顔をした顔がカメラに抜かれるだけでしょう。
誘い笑いを使うなら4分間に一回で十分。それもハプニング的にアドリブをした結果こらえきれず、という形だけで行ってほしい。もしくは誘い笑いに変化をつけたり。

本気でM-1に優勝する気があるならまず坊主頭の方の対応のレベルをあげるべきかと思います。

とりあえず今のところは決勝には来てほしくないコンビです。

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M-12009予想③マヂカルラブリー

彼らの事を知っている人はあまり多くないかと思います。
昨年の敗者復活で結構話題になったらしく、見たことがない方は一度見てみてください。

いかがでしょうか。半分くらいの人は全く笑えないかもしれません。僕は大好きです。

彼らが決勝に上がるかどうかは運次第かな、と思います。決勝に上がってきてもおかしくないけど準決勝の審査員や観客、他のコンビの出来次第です。飛び道具的なキャラなので相手次第では上がれないかもしれません。
もし出場することが出来たら南海キャンディーズが初出場した時のようなインパクトは与えられるはず。

正直、僕は彼らのことを好きになったのでぜひ決勝に出てほしいところです。
優勝は出来そうもないですがオーソドックスな漫才をするコンビをあげるよりもよっぽど面白い。

後はツッコミの人に山ちゃんレベルの語彙力があれば最終決戦に残ってもおかしくないと思います。
まぁ、野田君を全国放送にのせられないと判断されてしまってやっぱり今年も駄目かもしれないですが。。

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M-12009予想①オードリー

こういうエントリーはとても怖いのですがたまには予想をしてみます。

今年のM-1、エントリーさえすればオードリーは決勝まで来ると思います。(今確認したらエントリーしてました)
彼らのネタはどの会場で予選をやってもしっかり笑いを取るレベルだし、未だにテレビ的な旬も終わっていないので準決勝で落とす理由が見当たりません。
しかし優勝は絶対にしない。
なぜなら昨年を超える笑いを生むことはないからです。そして今のオードリーのスタイルでは昨年を超えるネタも出来ないからです。

彼らと同じ立場でM-1を優勝したコンビとしてアンタッチャブルがいます。まず敗者復活からあがって3位、そして次の年に準決勝から上がって優勝。スタイルもコント漫才という点で似ています。
(コント漫才・・・漫才形式ありながら途中でコントをするもの。サンドウィッチマン、アンタッチャブルなど。「おれ○○になってみたいんだよね」などの導入から設定に入る方法)

しかしアンタッチャブルとオードリーには明確な違いがあります。
アンタッチャブルのネタというのは父親と息子だったり、娘との結婚を申し込みに行く男と娘の父だったりと山崎・柴田それぞれに役割を与えてやるものです。なのでネタそれぞれに味があり差が出てきます。

オードリーについて「あれは漫才じゃないの?」と思う方がいらっしゃるかもしれません。確かに若林・春日が普通に会話をしてるだけですが、春日のキャラが強烈すぎる(そしてその強烈さを"作っている")のであれは「春日というキャラ」なんです。
だからオードリーの漫才は大体あの形しかありません。例えればアンタッチャブルが毎回「娘との結婚を申し込みに行く男と娘の父」という設定でネタをやっているようなものです。若林の対応でバリエーションは出せるけどもネタに新鮮味はありません。「春日というキャラ」を打破しない限りは昨年と同じ設定のネタを多少修正しただけのネタになってしまいます。
現状テレビでも「春日というキャラ」でやってるのでM-1でそれを破ってくるとは思えません。結果、昨年より新鮮味がない分笑いは少なく、最終決戦に進むことはあっても審査員が敢えて優勝させる決め手がないので、決選投票で敗れると思います。(個人的には最終決戦にすらいけないと思う)
逆に去年と同じフレームの漫才でオードリーが優勝してしまうようでは今年のM-1は相当レベルが低いということになってしまうと思います。

昨年の最終決戦ではちょっと色が違うネタをやってました。ラジオで聞いたら「打ち合わせなしでぱっとやれるネタがあれしかなかった」そうです。あのネタは確かにちょっと弱かったし、「春日」を求めていた観客の空気を読めていなかったので優勝できなかったのも仕方ないと思います。でも、ああいう形で春日の別の使い方を開拓してくれるんじゃないかという期待もしています。
何しろ僕はオードリーというか若林のファンなので若林なら何かこちらの度肝を抜くような事をやってくれる気がするのです。

なので、オードリーが優勝できないのは去年と同じ戦い方をした場合であって、本当は優勝してしまうような何かが出てくるのをとても期待しています。

※11/20追記

オードリー、今年参加してないみたいですね。大変失礼いたしました。僕は何を見て参加してるとおもったんだろう。

でもこれで今年は正統派の年な気がする。磁石いけるかも。

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笑いの分析⑬~自虐~

お笑いを評価するにあたって「他人を傷つけてはいけない」という観点があります。

どんなに面白い事であっても、誰かを貶めたり傷つけたりして取る笑いは問題外という考え方です。
僕も概ねこの意見には賛成なのですが、一方で「誰かを傷つけることは面白い」というのも一面では真実です。

多くの人が誰かを傷つけて馬鹿にして優越感に浸ったことがあると思います。
特に小学生くらいの頃であれば自分ではなくてもクラスの中にひとつやふたつ、イジメがあったと思います。
イジメに関して言えば、僕は「イジメをする子は悪い子」という考え方には反対です。テストの点数、駆けっこの順位等など色々なところで競争が行われていて、優秀な子は褒められ、劣っている子は怒られたり叱責されるじゃないですか。
そういうことをやっている以上子供たちの中に「優位に立ちたい」という思いがわくのは当然の話で、それを簡単に手に入れる方法がイジメなのですから。

だから子供を教育するには、むしろ「イジメはだれもがする可能性がある」というところからスタートして「でもイジメをしてはいけない」ということを教えなくてはいけないと思っています。
それには「弱い子のことはまもってあげなきゃけない」だとか「イジメをしたらいつか自分に返ってくる」だとか理由は諸々ありますが、子供の「優位に立ちたい」願望を抑えられるほど決定的なものはなく、そこが教育の難しいところかもしれません。

とても話がそれてしまいましたが、何が言いたいかというと「他人を傷つけるのは楽しい」けど常識的な大人は教育の中で禁止事項として「他人を傷つけてはいけない」ということを刻み込まれているということです。

だから身体的特徴や性別などで露骨に他人を傷つける笑いには嫌悪感を示すのです。

ところが身体的特徴などを笑いに出来る唯一の方法があります。それが自虐です。(やっと本題に辿り着いた)

自虐というのはつまり、「面白い事なんだけど笑ってはいけない」と思ってる事象について「笑っていいんですよ。だって私が自分で笑いにしているんだから」という笑いです。これは禁止を破るという笑いも生みます。(参考

体系が太めであること、髪が薄い事、幸薄そうな顔などなど自虐として使えるネタはたくさんあります。
それらのことについて「笑っていいんですよ」ということをうまく伝えられれば自虐は成立します。
自虐するにあたって大事なのは「自分は全く気にしていない」という意思表示をする事です。
自虐とネガティブ思考はギリギリの表裏一体となっているので、少しでも「気にしている」雰囲気を出してしまうと相手が笑うことをためらってしまいます。

そして自虐で笑いがとれたからといってそれに頼りすぎるのはやめましょう。
頻発しすぎると徐々に「ネガティブ思考の人」というレッテルが張られてしまい、笑いではなく苦笑いになってしまいます。

自虐として使っていいネタの境界線というのは難しくて、いかにあなたが笑って話していても相手にとっては笑えない話になってしまうときがあります。

これはもう人それぞれとして言いようがないのですが、一般的な基準で言えば「
テレビで誰かがやってる自虐」は大丈夫だと思ってよいと思います。

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笑いの分析⑫~すべり笑い~

"すべってしまった空気"を切り抜けるための方法

当たり前ですがだれの話も滑る時はあります。
優れたつっこみがいれば、何もしなくても滑ったことをフォローしてくれますがそうでないときに自分から"滑り笑い"を起こす方法を簡単にご紹介します。
(僕の場合"この人はつっこんでくれる"という信頼できる人がいない場ではあまり笑いを取りにいきません。臆病ですが、その方が確実なので。。)

すべったらあわてず騒がずともかく一呼吸しましょう。
これは大事です。大事、というか全てだと思います。

話が終わった瞬間もしくは終わりそうな時に「すべるな」と思ったら、笑ったりあわてたりせずに自信満々に話を終わらせて「もう終わりましたけど何か問題でも?」といった感じの澄まし顔で周りを見渡しましょう。
このまま澄まし顔を続ければ誰かが吹いてしまって、滑り笑いがとれます。
簡単でしょ?

大事なのは少しもうろたえたり困ってるような顔を見せてはいけないということです。
自信満々にやりましょう。

ぜひ活用してみてください。

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笑いの分析⑪~話がつまらない人2~

いきなり脱線ですが

最近のアクセス解析を見ていると「話がつまらない人」という記事へのアクセスが一番ということでちょっと違う観点からも書いて見ます。

話がつまらない、と一口で書いてしまいましたがどういう話がつまらないのか、といったことは場の雰囲気やその場のメンバーとの関係でだいぶ左右されます。

ここでは複数名の友人達との会話ということを前提に話を進ませていただきます。
それ以外の、上手な結婚式スピーチだとか、好きな人と二人きりでの会話だとか、年上の上司のご機嫌の取り方だとか、小さな星で界王様とゴリラと3人だけのときの会話だとか、本能寺のちょっとまえに光秀を怒らせないしゃべり方とか、おいしそうに草を食んでいるエアグルーブとの会話とかについては触れません。ちょっと僕の趣味を覗かせてみました。特に意味はありません。

ちなみに上の文章、全く笑えないと思いますが実際の会話の中ならいくつか笑いに変える方法があります。
・「長い」とつっこんでくれる信頼関係がある人がとなりにいるときはつっこまれるまでやる
・徐々に早口にして途中からガイジンぽくする。ガイジンしゃべりは何かと汎用性が高い。
・最後のほうに自分が好きな人とうまくしゃべれなかったという自虐をいれる
「~、あの中2の部活の帰り道にたまたま二人であるいたのにまったくしゃべれなかった時のうまい喋り方を、誰か教えてくれよぉぉ!」喋ってるうちに自分の世界に入っちゃった感じが出せればいける。その直後にまた平静に戻って羅列を続けるのもうける。
・思いっきり感情入れて喋る。(っていうか思いっきり感情入れたら大抵笑い取れるとは思いますが。)ただいれるだけじゃなくて言葉と感情をずらせばなお良い。
・上で挙げているような、特定の個人だけが遭遇しうるシチュエーションの場面を挙げる。特定の個人は今話題の人、もしくはグループ内でいじられキャラの人にする。
「~、"Yes We Can"を連発するアメリカ人相手に安全保障の話をしながら和やかに笑いを取る方法だとか、尿検査をしてこようとする警察官から元国民的アイドルの私が笑いで逃げる方法を教えてくれるとマンモスうれピー、・・・」どっちかと言ったらやっぱり身内の人のほうがいい。

脱線しすぎました。
そんな飛び道具は使えて3回まで(3回でも多いわ!)なので今回は「話がつまらない」と思われない方法について書きたいと思います。

どんな人が話がつまらないと思われるのか

ところでグループの中で話がつまらない人ってどれくらいいるでしょうか。
大体が一人、多くても二人かと思います。それ以上の場合は、そもそもそのグループの会話はそういうもんなのでしょう。つまらない、と感じているなら脱退したほうが良いです。
笑いは伝染するものなのでいずれあなたの笑いも彼らと同じになってしまいます。

このページをみている人は「あいつの話つまらないなー」って思う特定の誰かが身近にいると言う人がおおいのではないでしょうか。
他には「自分の話ってつまらないのかも」という不安を抱えていらっしゃるのかもしれません。(その場合は"面白い話し方"とかで検索する方が多いと思いますが)

ちょっとここでグループでの会話の構造について簡単に触れておきます。
多くの場合、

話題を振る人→共感→エピソード→共感→エピソード・・

⇒話題を振る人→共感・・・

といった流れになっているはずです。

誰かが「今朝電車でこんなことがあった」と言う話をします。
それに対して笑う、共感する、つっこむ、などの反応があります。
そこから「そういえばおれも前にこんなことがあってイラっとした」と流れて「イラっとするといえば近所にこんな人がいる~」といった形で話は流れていきます。
恐らく「話が面白い/つまらない」という見方が発生するのは「」でくくった個々人が1エピソード披露する状況の時かと思います。

話がつまらない理由

話がつまらないというのはかなりマイナスな状況で、明確にマイナス点となる要素がなければ、そうは思われません。
正直に言って「自分の話つまらないかも」と思える人の話は、つまらなくないと思います。本当につまらない人間はそれに気付かないうえ、誰にも指摘してもらえないので。

「話がつまらない」と思われてしまう理由は大きくわけて以下の3つです。

①自慢話をする。そのために他人を貶める

人は自分が優秀であることを誇示して優位に立ちたがるものです。
一方で他人がそんな話をしていると、自分はすぐれていないと言われているように感じてしまい不愉快に感じます。
そもそも自慢話は"すごい"と思うことはあっても"面白い"とは絶対になりません。
"面白い"になるのはむしろ失敗した話、ダメな話なのです。

②犯罪やモラルに反する行為、無闇な下ネタなど一般道徳に反する話をする

例え友達といえど相手が何を不快に思うのか、何が嫌いなのかなんてわからないことが多いのでやめておく方が無難です。
どんなに面白い話でも、相手の触れてはいけない部分に触れてしまったらそこで全て終わりです。

③空気を読めない。もしくは温度が読読めない

「空気が読めない」といいますが、多くの場合おそらく全く話の流れが読めないで、全く関係ない話をしてしむような純粋に「空気が読めない人」はあまりいないと思います。本当は「空気がよめない」のではなく「温度が読めていない」のです。
にぎやかの雰囲気の中でやけに暗い話をしたり、不必要にネガティブなオチをつけたり、自分しかわからない事(特に趣味は要注意)の話に熱中したりと場の温度よりも低すぎたり高すぎる話は場を白けさせます。この場合流れに沿った話でも「温度は読めない」人になってしまい、結果的に「空気が読めない」ということになります。
大体の場合、その話題に関して思いが強すぎると温度が読めずに空気を壊すような話になってしまいがちです。ここが矛盾してて難しいのですが、自分が話したい話ほど周りとの温度差は開いてしまうということです。(ただし、これらの話こそ使い方によっては笑いになるので、それについては別途書きたいと思います。少なくともこの時点では"マイナス点をなくす"という観点からやめておくのが無難です。)

オチなんて必要か?

自分の話がつまらないかも、と思う人の中には「オチがつかない」事を気にしている方が結構いるのではないでしょうか。

そういう方はまず、オチが必要なのか、という事を自問してみてください。
オチをつける、というのはある程度笑いをとる必要があるわけで、笑いを発生させるために必要ないくつかのことを、話しながら自然と出来る必要があるわけです。

なので僕は、友達と話すのにオチなんていらない、ということを主張します。
特にありがちなのが話が終わるころになって「あ、これただの感想だ」となり、相手の反応も「ふーん」となってしまうような気がして困る場合です。

そんな時どうすればいいかというと、気にしないでいいんです「ふーん」でいいんです。だって感想だもの。そういう感想とかも話したりしたいから一緒に居酒屋だのカフェだので喋ってるんですから。
無理にオチをつけようだとかしないでも、あなたの感想を聞いて話を思いついた誰かがまた違う話を始めてくれるはずです。

というわけで自分の話にオチがなくて焦る人への唯一の処方箋は
・素直に自分の感情表現をして次の誰かが繋いでくれるのを待つ
となります。あくまでも、マイナス点をなくすためにであって笑いがほしければやっぱりオチは必要ですけどね。

以上で話をつまらなくしないための、まずマイナス点をなくす方法について書きました。
でも現実には「オチをもとめられる空気になってる」だとか「どうしても話が終わった後の、"ふーん"の空気がつらい」とかあると思います。それにこうして検索してくるということはやっぱり「笑いがとりたい!」ですよね?
いずれ話を面白くする方法を自分なりに書こうと思います。(ハードルあがったなぁ)

ちなみに僕の友達に、たまに「やばい、オチがない」という顔をする人がいるのですが、僕はその焦った顔が大好きなのでこれからも貪欲にオチをつけてほしいと思ってます。むしろ「オチは?」という目をして彼を見るようにしています。いじめではありません。愛です。
たまに力技で笑いに変えてくることもあって、それがなおさら面白いです。

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笑いの分析⑨~くりぃむしちゅーから学ぶうける人の特徴~

くりぃむしちゅーの逸話として笑いにとってとても示唆的な話があります。
彼らのブレイクの理由として改名がよく言われますが、本人達の分析として

"自分達が良く笑うようになったから"

と言っています。
つまり、他人の発言に対しても自分達の発言に対しても出来るだけ笑う事で客の笑いを誘発できるようになったということです。

考えて見れば人間が最初に笑うのはあかちゃんの時で、多くの場合両親等の笑顔に誘発される形で笑い始めます。
例えば怒ったり泣いたりという感情は(赤ちゃんが自発的に泣くように)、他人とのコミュニケーションが無くても自然と生まれるものです。
それらの感情とは違い、笑いというものは本能的に他人とのコミュニケーションの中で生まれるものなのです。つまり、笑っている人に対して笑顔を返す事は人間の中にプログラムされているのです。

なのでくりぃむしちゅーがうけるようになったのが、彼らが笑うようになったから、というのはとても頷ける話です。

だから笑いをたくさん取りたい人はまず自分がたくさん笑いましょう。
日常の何気ないシーンや会話の中に面白さを見つけて笑うことで、あなたの言葉にたくさんの人が笑うようになります。

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