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ミームってなんだ?

お気に入りにいれて読んでいるブログの名前に「ミーム」という言葉が入っていて、ちょっと気になったので調べて見たら中々面白い。

ミームというのは社会的遺伝子とよばれるもので、それは例えば文化を形成したりする。
一般的に言われる遺伝子が、人間の形成や性格などを形作るための設計図である、ということに対してミームは人間が服を着たり、音楽を好んだり、ジーンズが流行ったり、人を殺したり、漫画が流行ったりという事象をもたらすものだと考えて欲しい。
例えば普通に考えれば1960年代にロックが流行ったのは人間の営みの中で選択されたものと考えると思う。ミームという概念でいうと、それは人の営みではなく「音楽が好きだ」というミームを多くの人が持っている中で、ある時誰かのミームが(遺伝子がそうなる事があるように)突然変異して「ロックっていい」というミームになったのだ。
ミームは自己複製、他者への感染を主体的に行っていき次第に大多数の人間の中に「ロックっていい」というミームが存在するようになった。

遺伝子(DNA)というのは人の体に手が何本あるだとか指の形だとかを決めるものだけど「手を使って文字を書く」ということはその役割には含まれていない。いわば人間のハードウェアの部分を形作っているのが遺伝子である。
ならば何がその手の使い方を人に伝えるのか、という点だ。もちろん、親に学ぶんだと言うことも出来る。では一番最初に手を使い始めた人は?何しろその時点では手というハードウェアがあるのみでその使い方なんて人間の中にはない。そこでミームが発生して人に「手を使って―」という行為を行わせたと考える。

このような考え方がミームであると僕は理解した。
(本とかを読んでいないのでたぶん間違ってる。というか理解もしていないからすげー間違ってるけど、でも気にしない。)

こういう新しい考え方がとても好きで、漠然と考えていたいくつかのなぞがすっきりする。
例えば生物は当たり前のように繁殖して、子孫を残そうとするけどそれは何のためなのか、という疑問。遺伝子にとって自分の子孫を残す事が重要である、というような意志はあるんだろうか。いや遺伝子に意思なんてないはず。ハードウェアにすぎない。
では長い目で見れば残す事に意味は無いのになぜ生物は当然のように繁殖をするのか。まずだって繁殖行為をするためには、ある程度手順を踏まなきゃいけないじゃない。記憶がまったくない人間がいたとして、「腹がすくから何か食べる」「眠いから目を閉じる」は体が求めてくるから自然とできると思う。でも「アレがこんなことになってるからあそこにこうする」だなんて無の状態からならないでしょう。
そこには人間を存続させる何かしらの意志がなくてはおかしい。それがミームだと考えたら合点がいく。ミームはたぶん、いわば最上の意思と呼ぶべき何かになりたくて、そうするために人間を宿としてつかっているんじゃないだろうか。だから器でしかない遺伝子の上にのっかって人間を色々と動かしながら楽しんでるんじゃないだろうか。

いきなり壮大な上に下衆な話になっちゃったけど小さいところで言うと「なんでハリーポッターなんかがあんなにうれてんの」という疑問。
僕も一巻だけ読んだ事があるけど、その時はちょっと話題になってきたくらいのときで「人間の描写が致命的に薄いから大人がこんなの楽しむはずが無い。魔法学校だとかの概念は子供には楽しいだろうけどこんな太いの子供は読まないだろう。スレーヤーズでも読んでたほうが楽しい」という感想だった。それがまさかこんなに流行るとは。
どう考えても「ハリーポッター楽しい」というミームが生まれて雑菌のように大増殖したに違いない。

これでわかってもらえたかもしれないけど、ミームという概念は僕にとって「納得のいかない流行」への反抗や「その流れにのれなかった自分の避難」のために使えるのだ。自分で自分を慰める事ができる。

もちろんこんなの概念遊びだってわかってるし、そもそもミーム論って僕が理解したものと全然ちがうだろう事もわかってるけど、何にせよ自分にいままでなかった新しい考え方で世界が見られるというのは楽しいものだ。
―そういうミームにたぶん、僕は感染している。

って考えたら何かよくない?

―そういうミームにたぶん、僕は・・・(ry

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