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サトラレ(佐藤マコト)

「サトラレ」とは、あらゆる思考が思念波となって周囲に伝播してしまう症状を示す架空の病名またはその患者をさす。サトラレは、例外なく国益に関わるほどの天才であるが、本人に告知すれば全ての思考を周囲に知られる苦痛から精神崩壊を招いてしまうため、日本ではサトラレ対策委員会なる組織が保護している、というのが物語の基本構造となっている。 (wiki)

いわゆる人間ドラマに分類される作品だが、「周りの人に自分の考えが漏れ伝わってしまっているのではないか」という誰もが抱く不安を題材にしていることに何よりも感心する。

ただ思念が漏れるだけでは物語にならないので、彼らを例外なく天才ということにして、それを保護する人々の視点も描くという設定が見事だと思う。

設定の妙という意味ではこの漫画以上のものとは未だ出会ったことがない。

どういうことかと言うと、まず根本に「他人に心を読まれてしまうとしたら」という設定があり、そこから「実際にそんな人がいたら迫害されるのでは?」→「では国益につながるほどの天才ということにする」→「他国に狙われだすので保護する」→「保護する上で難しい点が出てくる」

というような形で設定の結果引き起こされるであろう事に対して物語の中で現実的に対処をしているということだ。世界観、という言い方が近いと思うが非現実的な設定を入れた作品ではこの部分が抜け落ちていて現実感がなくなっている作品が多いと思う。

その点サトラレは世界観の構築をしっかりしている。

残念なことに絵がとてもとても下手なのだけど、僕が好きな漫画は例外なく好きな理由に「絵」が入っていることを考えると、「絵がすきじゃないのにこの漫画好き」というのはかなり稀で、そしてほんとにこの物語を好きなんだなぁ、と思う。

とにかくもうこの設定を考え付いた作者に拍手。早く続刊をだしてほしいです。

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