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【エッセイ】のはなし(伊集院光)

のはなし

伊集院光のエッセイ本。読者から募集した7文字以内のお題に対して週3ペースで書きメルマガとして発行していた700本の記事から選んだ70本程が収録されている。
"知的なデブ"の書いたエッセイとして読んでも十分に面白く、ラジオリスナーであればなお面白いはずだ。

適当に募集したお題で700本の記事を書く事はクオリティさえ気にしなければ誰にでもできそうだ。しかし伊集院の恐るべきところは、その一本一本にテーマがあり、主張があり、オチまでつけているところだろう。
そして根本的に自分を"だめな人間"だと思っている伊集院だからこその、世界も自分も客観視して眺めることで感じる日常のワンシーンの豊かさ・面白さが十分に堪能できる。

特に伊集院の小さい頃のエピソードは、適度な甘ったるさのノスタルジーが漂っていて世代が違うはずの自分も小さな頃に連れて行かれてしまう。
全体的にラジオにおける特徴である毒舌や話の寄り道は随分少なくなっていて入り口は広いと思うのでどんな人にもオススメできる。

ラジオリスナーにとっては普段ラジオではあまり語らない師匠・楽太郎と奥さんに対する伊集院の気持ちを知ることが出来て楽しいはずだ。最後の「very special thanks」欄にある名前、もし自分が当人だったら泣いちゃうだろうな、と思い読ませてもらった。この本を読めばラジオで聞く奥さんとのエピソードをニヤニヤしながら聞くことが出来るようになるだろう。

この本を読まなくても人生で損をすることはまずない。
しかし、間違いなく1600円の使い道として後悔もしないはず。
なぜなら面白いから。
自分に有益な情報が載ってるだとか、泣きたいだとか、そんな理由をつける必要なんてない。「面白いから面白い」。

ともかく、本屋で一本読んで見てほしい。お勧めは「雪」、「無神論」だ。この2つともう一本適当に開いたところのを読んでみてほしい。

そして読んだらぜひ気に入った一本を教えてほしい。間違いなく僕は
「あー・・!確かにそれも面白かった!!」と言うだろう。

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